膝の痛みが教えてくれたこと

私は30代の頃、スキーの夏季練習で膝を痛め、左半月板を損傷しました。
当時は痛みが強く、本当に落ち込みましたが、たまたま出会った「自然形体」という施術で奇跡のように回復したのです。

創始者の山田先生に30分ほど治療していただいた体験は、今でも鮮明に覚えています。
まさに“ゴッドハンド”。
この話はまた別の機会があれば、詳しく書きたいと思います。

左膝から、右膝も悪化

それから時は流れ、2023年夏。立ち膝でかがんだ瞬間に再び左膝を痛めました。
そこから腫れや水が溜まる症状が続き、冬には杖が手放せないほど悪化。
病院でリハビリを続け、左膝が少し回復したと思えば、今度はかばっていた右膝が悲鳴をあげました。
「変形性膝関節症」――半月板や軟骨の欠損という診断でした。(参考:MRI写真結果)

軟骨は自然再生が難しいため、再生医療も頭をよぎりましたが、保険適用外で費用面から断念。
正直、絶望感もありました。

しかし、実に不思議なことに今は杖を手放し、こうして歩けています。

思い返すと、体重を5kg以上落としたことが大きな要因かもしれません。
体の負担を減らすことが、ここまで影響するのだと実感しています。

体の声は大切なメッセージ

膝の痛みを通して学んだのは、
「体の声は、無視できない大切なメッセージである」ということでした。

私たちはどうしても、頭や気持ちだけで頑張ろうとしてしまいます。
けれど体が悲鳴を上げるとき、それは「これまでの生き方を見直すサイン」なのかもしれません。

私の場合、左膝に元々の要因がありましたが、気づかないうちに右足が庇っていました。
あるとき履き古した靴底の片減り方を見て、「これはおかしい」と薄々感じていたのに、何もせず、このような事になったのです。

しかし、そこから正しく軌道修正をしてあげることで、体全体にとっても、また痛めた膝や足にとっても改善の道が開ける――そんなことを学んだと思っています。
次回は、この気づきをどう実際の改善へとつなげていったのか、その辺をお話ししたいと思います。