20年前の記録
現在
私は膝に問題を抱えており、3年ほど前からは医者から「変形性膝関節症」と診断されています。
今は普通に歩けるものの、負担をかけると痛みが生じることもあります。
過去
実は20年前に半月板を損傷し、日常生活にも支障をきたすほどの痛みに悩まされていました。
半月板損傷は自然治癒が難しいとされましたが、当時はインターネットなどを使って藻掻いていたと思います。
そんなときに出会ったのが「自然形体」という治療院です。
当時は創設者の山田先生がご健在で、直接施術を受けることができました。
わずか1回の施術で劇的に痛みが改善し、再び歩けるようになった体験は、今でも奇跡のように思います。
山田先生には今も深い感謝を抱いており、ご冥福をお祈りいたします。
たまたま当時の記録が残っていたので、以下、参考にご紹介します。
同じように悩む方にとって、何らかの参考になれば幸いです。

20年前の記録(2005年当時の記録より)
半月板損傷の回復(~自然形体治療体験記~)
半月板は、膝軟骨の一部で膝稼動の潤滑化と衝撃吸収をするスポーツをする上で重要な働きをしています。
自分はこの半月板が不注意で損傷していしまい、スポーツ復帰どころではなくなり、大変落ち込んでおりました。
半月板は自然治癒が難しいと言われていますが、自然形体療法により復帰できました。
同様に悩んでいる方の参考になればと思い、以下レポートをまとめました。
~症状と経過~
2005年5月22日WJ(ウォータージャンプ)
この日は、モーグル合宿で上村愛子他全日本の選手が練習する中
テレビ局も取材撮影に来ており、5月にしてはギャラリーが多く賑わっていた。
そんな中、自分がこの日の初7番(一番高い台)で滑走中に板が外れ、バランスを崩したままテイクオフで回し上体は左旋回、左足は右旋回した為、左膝を捻ってしまったのである。
「あっ、靭帯やったかなぁ~」と言う感じだったが、軽い痛みだったので特に処置しないままそのまま飛び続けた。
3日後
3日後、天気がよいのでマウンテンバイクで20km位走る。
このときに、膝の痛みが少しありつつも思い切り過重した立ち乗りが悪かった。(後で思うことだけど)
当日は問題なかったが翌日夕方から明らかな痛みに変わり、週末には近くに整骨院で診てもらう。整形外科の先生は、靭帯は特に問題なさそうで、レントゲンでも骨に異常はなく、「半月板損傷」の可能ありとのこと。
腫れも殆どないことから、重症ではなさそうでしばらく様子見となった。
さらに2週間
しばらく様子見とのことで、過激なことをしなければ、数日で痛みもなくなるだろうと軽く考えていた。
しかし痛みが治まったと思い、軽く運動(軽いトランポリン等)しただけで、また左膝に痛みが出てくる。
これを繰り返していると、次第に悪くなる一方で、階段の昇降や歩行しただけでも痛みが出る様になってしまった。最初痛みは、外側靭帯の方中心だったが、膝下、膝内側、しまいに太ももやハムストリング、ふくらはぎまで坐骨神経痛の様な痛みが生じスポーツどころではなく、まともに歩けない。
症状が改善しない為、再度整形外科へ行く。
先生:「半月板はMRIでないと分からないですね。」
自分:「MRIで良くなりますか?」
先生:「MRIは治療でなく撮影で、損傷程度が分かります。かなり酷い損傷の場合ですが。」
自分:「半月板損傷は治りますか?」
先生:「半月板は周辺部分しか血行がないので、周辺部の軽度な損傷なら自然治癒の可能性はあります。それ以外は手術しかありません。」
自分:「えっ・・・・」
と、先生は半月板損傷程度はMRIでないと分からない、(しかしその病院はMRIは無く、別の病院で)MRI撮影後、程度により処置を考えるべきとのこと。しかも、半月板は周辺しか血行がない為殆ど自然治癒せず、場合によっては手術しかないとのこと。(ガーン。)
インターネット調査
インターネットで半月板損傷を調べると暗い内容ばかり。
・自然治癒は血行のある箇所の損傷で2~3割程度。(しかも期間が長いらしい)
・他は手術しないと治らない。(スポーツを続けるなら手術必要等)
膝は靭帯や筋肉に支えられバランスを保っているが、捻るなどしてバランスが崩れると半月板は損傷し易い。後から知っただが、もう手遅れ~。
しかし、山田先生のHPでは半月板損傷は治るとの記述を発見!
(注:山田先生のHPは現在はありません。)
でもこのサイト怪しい。手術必要な損傷が、たった1回でも治るのか?
施術料も高いし、新手の詐欺か新興宗教かも。
かなり気になっていながらも、あまりの怪しさに連絡しないでいた。
6月10日
膝が悪いと体全体のバランスが悪くなり、腰や右足も辛くなってた。
WJはシーズン券を購入したばかりなのに、もう使えないどころでなく、生活が辛い。
もう限界に近づき、MRIやっても良くなる訳でもないし、手術するならまだ先だろうと思い、例のHPへ電話とメールし本当に半月板損傷が治るか聞いてみた。
~先生からのメール回答~
「お困りのことと存じます。
お問い合わせの件、他の問題がなければ1回で痛みは無くなります。
半月板としては殆どが1回で治ります。」
もう救いは治ると言うここしかない。早速翌週に予約。
6月14日 治療当日
平日だったが会社は休みとって新潟市まで高速でビューン。
最近カーナビも導入したし、治療所までの道もバッチリ。しかし、本当に治るのか?
車を新潟大学の駐車場に止め、痛い左足を引きづりながら、
療養所に着いてみると、ん・・・・・。やはり怪しい。
治療所の外観がさえないし、なんだからパっとしない。
施術料10000¥の文字が更に怪しく目に映る。
とりあえず時間かけて来たのだからと、中に入ってみると更に不安になってきた。
中には受付や治療所の敷居が全くない。
よく分からなさそうなおばさんが受付してるし、自分の他に患者が誰も居ない。
有名な先生なら、もっと混雑していると想像していたし、儲かっているなら事務所があるとか、トイレがユニットバスでは無いだろう。
初診料を含め2万円騙されたぁ。
帰ろうと思ったけどメールの内容も気になるし、治療受けてもこれ以上足が悪くなることはないだろう。
症状を紙に書いて、しばらく待つ。
老人が疲れた感じでマッサージを受けていたが、どうやらこの老人が山田先生らしい。
大丈夫かな?
更にしばらく待つと、名前を呼ばれた。
そして治療が始まった。
ベットに寝かされ、言われるままに腕を上に上げさせられ、長さがちがうでしょう?と言われる。
(自分ではよく分からないけどそうなのかな?)
そして、足の膝を曲げられ、左膝が前に出ているでしょ?と言われる。
(何か無理に出してない?)
左膝を前後に何回かプルプルしたり、曲げ伸ばししたりしていた。
治療には痛みはなく、5分から10分経過。
山田先生:「立って下さい。どうですか?」
自分 :「あぁ、殆ど痛くないです。」
自分 :「ジャンプしていいですか?」
山田先生:「どうぞ」
おぉージャンプも出来る。痛みも殆どない。
ただし、歩くと膝裏がやや痛い感じ。先生は今まで筋肉を動かしていなかったせいだと言った。
それから、そうした筋肉をほぐしてもらい、治療は20分もかからずに終了した。
その後、先生はイチゴを食べならが、話をしてくれた。
先生の話では、半月板は餅みたいなもので、周りを固めて一箇所に集めればすぐくっついてしまうとか。
(凄い。信じられないけど自分の体でそうなっているんだから、きっとそうなんだろ~。)
また先生は鎖骨を骨折して、4ヶ月病院でくっつかない人が来たけど、一日でくっつけてしまったとか。
(そんな~。骨が一日でくっつくのか。でも何か信じられる気になんってきた。少なくとも自分は治ったみたいだし)
症状は明らかによくなったのは分かったが、過重すると膝が崩れるのではないかという怖さがあった。
自分 :「先生、もう治ったのですか? また来た方がよいですか?」
山田先生:「もう治ったので大丈夫です。痛くなったら来て下さい。」
自分 :「運動してもよいですか?」
山田先生:「運動した方がよいです。但し100%全力はまだ控えた方がいい。」
先生は平然とイチゴを食べている。
凄いぞぉー。30年以上生きている中で奇跡を体験した。
とりあえず、お礼を言ってその場を出る。
近くの河原へ行って走ってみると走れる。走る歩く喜びを実感。感激~。
でも膝周辺に、ときどき周期的にチクリとした感じがあった。
先生は筋肉痛と言っていたけど、時間経過で良くなるかな。
治療後
治療から3、4日後、気になるチクリとした周期的な痛みは気にならなくなる。
翌日曜日トランポリンをしたが翌日から左膝が痛み出し、週末には痛みが増し亜脱臼感あり。
(半月板損傷の再発か~。マズイなぁ)
6月25日 先生にメールする。
メール送信
「その後の左膝ですが、100m程度歩行した位でまた痛みが出てきます。
重い感じで、酷いと亜脱臼した鈍痛があり、しばらく動かすとカッと音がして外れたのが治まる感じです。」
山田先生からのメール
「症状は筋肉が疲れて、収縮している症状です。
半月板ではありません。重い感じと言うのが、その理由です。
軽く膝を蹴る事で解消すると思いますが、それを、時々やって下さい。
それと正座をおすすめします。正座で筋肉のストレッチが出来るからです。」
言われた通り正座しようと思ったが痛くて出来ない。
仕方ないので、ストレッチしてみると膝でなく腿が痛い。
しかししばらくすると膝の痛みが消えた。なんだか不思議。
その後
翌日、調子がよいので軽くWJ開始。
翌日に痛みが出るとかもと思ったが、1週間経過しても痛みなし。
更に1ヶ月経過しても痛みはなく、WJやっても問題なし。
イチゴを食べながら朗らかに話をされる山田先生が神様の様に思えてきたのでした。
~最後に(まとめ)~
自分なりに、今までの経過や原因を整理してみると次の様に考えられます。
1.WJで膝を捻って、膝のバランスを崩した。
2.膝のバランスが崩れた状態で、MTBで過重した為、半月板を損傷した。
3.半月板損傷の痛みにより、左足の活動停止が余儀なくされ、筋肉が収縮した。
(これによって症状も悪化し、坐骨神経痛の様な症状も併発)
4.半月板損傷は、自然形体の治療で一回で完治した。
5.しかし、筋肉の収縮には時間経過とのリハビリ運動が必要で山田先生のアドバイスにより、改善した。
今回の痛みの原因は「半月板損傷」と「筋肉収縮による膝痛」の2つがあったと思っています。
何れも山田先生の自然形体の治療で回復でき不幸中の幸いでした。