バタフライ・エフェクト

NHKの番組名としても知られる「バタフライ・エフェクト」という言葉があります。
意味を調べると、蝶の小さな羽ばたきが、巡り巡って遠く離れた場所で台風の発生に影響を与える――
そんなカオス理論の概念だそうです。

一見すると、少し大げさな話のようにも感じます。
けれど私は、この現象は私たちの日常にも確かに存在していると思っています。

私たちの世界には、内面世界外面世界があります。
内面とは、目には見えない心や意識、想いの世界。
そして外面とは、行動や出来事として現れる現実の世界です。

内面で生まれた意識は、必ず外へと表れます。
それは、とても些細な形かもしれません。

朝、誰かにかけた「ありがとう」の一言。
すれ違いざまの小さな笑顔。
ほんの少しの思いやり。

それだけのことでも、その瞬間に生まれた感情や思考は、波紋のように周囲へ広がっていきます。

「ありがとう」と言われた人の気持ちが少し軽くなる。
その人が、次に会う誰かに優しく接する。
そしてまた別の行動へとつながっていく。

そうして、小さな出来事は形を変えながら、思いもよらないところまで影響していくのではないでしょうか。

まさに、人の意識もまた「バタフライ・エフェクト」を起こしているのだと思います。

意識が前向きであれば、その人の言葉や行動は前向きな世界を生み出します。
反対に、不安や怒りに支配されれば、それもまた現実として表現されていきます。

私たちは、知らず知らずのうちに外側の出来事に流されがちです。
けれど本当は、どんな意識で世界を見るかを選ぶことができます。

何を感じ、何を選び、どこへ進むのか。

世界は突然変わるものではありません。
けれど、自分の意識という小さな羽ばたきが、未来を変えていく可能性を持っています。

あなたが進む世界は、誰かが決めるものではありません。
まずは、自分で意識を選ぶこと。
そこからすべてが始まるのだと思います。