おひとり様
NHKで放送中の土曜ドラマ『ひとりでしにたい』。
初めて見ましたが、今の時代を映し出したように感じました。
タイトルだけを見れば、一瞬「自殺願望のドラマ?」と勘違いするかもしれません。
しかし、掘り下げるなら、“今をどう生きるか”を問いかける作品と言えます。
風の時代と「一人で生きる」感覚
伯母の「孤独死」をキッカケに、真に描かれているのは、「一人で生きるということ」。
それは、まさに今の日本社会が抱える本質であり、そして、風の時代を生きる私たちが“個”として向き合うべきテーマでもあります。
風の時代とは、目に見えない“つながり”や“感性”が重要になる時代。
物質より精神、所有より共有、依存より自立――
こうした価値観の転換期において、「一人で生きること」は孤独ではなく、“自分自身と共に生きる”ことを意味します。
実際、50代で離婚を選ぶ熟年夫婦が増えています。
それは、「我慢をやめ、自分の人生を生きよう」とする意識の高まりとも言えるでしょう。
それでも、「一人で生きること」には不安がつきまといます。
だからこそ、このドラマは問いかけます。
「あなたは、自分の人生を“自分のもの”として歩めていますか?」
“誰かの期待通り”ではなく、“自分がどう生きたいか”に向き合う時代です。
一人で生きることは、孤独ではありません。
それは「他人との比較ではなく、自分自身との対話を始めること」なのです。

スピリチュアル的視点:魂は「自由」を求めている
スピリチュアルの観点から見ても、魂は“自由”を望んでいます。
他人を真似して、他人の価値観に生きるのでなく、本来の自分自身で生きるということ。
生まれる前に魂は、「この人生で本当の自分を思い出す」ことをテーマにしてきたとも言われます。
つまり、“ひとり”は、他者に合わせることを手放し、「自分と繋がる」チャンスなのです。
その道は誰にでも開かれています。
孤独と向き合うことは怖いことではありません。
それは「本当の自分との出会い」の始まりです。
だからこそ私たちは、他者に依存せずとも、
自分が求める「豊かさ」と「静かな喜び」を感じられるように人生を創造していく時なのです。